映画、1日1本言いたい。
10本目。
最近、えらく感動して泣いた。
映画は3回ループし、特定のシーンで2回、内、特定のシーンは繰り返したので10回ぐらい涙した。
漫画原作で、ちょっとおもしろそうな新連載漫画みたいな設定なんだけど。(世界は氷河期、超高性能エンジンを積んでいる列車に乗っている乗客以外は滅亡。列車は階級が決まっており、最後尾に所属している低階級達の反乱が今、始まる!みたいな。)
すごい気になっていたんだけど、レビューは鳴かず飛ばず。
Amazonプライムでふと鑑賞したら、心に残ってしまった。
最後尾の人たちはいわゆる配給頼りのホームレス。
実はゴキブリで作っているプロテインバー(ういろうみたい)でなんとか、暮らしている。もちゃもちゃしてて、まずそう。
なぜか子供は条件が合えば拉致、歯向かえばなんか車窓から手をむりやり出されて氷漬けの刑→ハンマー粉々で晒台にされるし、最悪。
キャプテン・アメリカこと主人公クリス・エヴァンスが、めちゃリーダー的な存在で登場。先頭車両を目指し、奮起するんだけど。
相棒(かなりかわいい)を見捨てるし、ずっとぐちぐち自分を嫌って泣いてるんだけど、いざ理由を知ると涙、最後にラスボスからの一言にまた涙するんだけど、あのキャップが今まで我慢していた溜め込んだものが抑えられず、溢れ出す涙にはぐっと来てしまった。
自分も泣き虫だから、男が泣く映画を観ると、なんかすごく救われた気持ちになる。
先頭車掌に近づくために、ロックされた扉を開くお手軽ハッカーを拾う、あぁそうゆうつまんない展開のヤツねって思うんだけど、こいつがヤク中で見た目が良い。
親子そろって薬中。超娘好き。ここのポーズ最高。
車両が移るたびに、ホームレスのたまり場→配給場→シャワールーム→世界の車窓から→学校→サウナ→パーティー会場と目まぐるしくシーンが変わり、まるでベルトアクションゲームをやっているようで楽しい。(戦闘はもっさり気味だが)
ラストは、どーんと主人公の過去について告白と、ラスボスから衝撃事実が発覚するんだけど、そんなことより、今までベソベソ泣いていて後悔ばっかしていた主人公と、よくわからんヤク中おっさんが、爆発するー!って時に、二人同時に歩み寄って、ヤク中娘と小さい男の子を中心に抱き合って、爆発から庇い死ぬ。
この間には、セリフも独白もなく、たった数秒の出来事。
最後尾の車両は、最初の数か月は配給もなく、飢えで殺し合い人肉を喰らっていた。
主人公は、人肉の味を知り、一番おいしいのも赤ん坊と知ってしまった。
母親を殺し、赤ちゃんを喰おうとしたが、慕っていたじいさんが自分の手を切り、食べ与え止められた。
そのあと、みんなそれぞれの手足を切り落とし分け与えていった。
主人公もやろうと思ったができなかった。主人公だけ五体満足。
赤ちゃんは見捨てた相棒で、その母親は主人公が殺していた。
(あのキャップが語るもんだから、かなりガーンとくる)
自分は死ねず、その代わりボス殺すマシーンとして復讐に燃えていたが、結局相棒は死ぬし、復讐が進むにつれ犠牲は多く虚しくなっていく。それをネチネチ終盤まで展開させて、最後は数秒のやさしい抱擁のギャップにやられてしまった。
最近の出来事で、殺す死ぬ怒り過去とか色んな負の気持ちばっかで過ごして、長い休みからいざ復帰するなり、「やつれたね」と心配されてウィダーインゼリー配布されたりしたんですが、映画の様に自己犠牲を払う瞬間なんて普通ないので、色々ツラい。頭も学も人生経験も最弱なので、ハッと気づく映画に出会いたいな…。
この映画を観ると、俺もこの主人公と一緒で、結局自分自身かわいく誰かの為に殺すだ死ぬだ考えているバカだと気付かされてくれます。解決方法はなかったけど。
見所
・寿司とゴキブリバーのお食事
・最後のたばこ
・ラストの抱擁
※
「スノーピアサー」のクリス・エヴァンスと「白い沈黙」のライアン・レイノルズ、同じ帽子と髭だから紛らわしい。
映画、1日1本言いたい。
9本目。
余韻。
観終わった後、何日も同じ映画の事を考えている感じが好き。
後味悪かったり、謎が多かったり、切ない話だったり、それらが後をひく感じの映画が多いが、何より「俺だったらこうするのに~」と思うことの映画が多いかなぁ。
映画の登場人物とは違って、鑑賞している人は「神の目」ごとく色んな視点や心情などを察しているため、色々と突っ込める所があるが、ララランドを観て、最後に「こうすればよかったのに~」と思えるハッピー展開を僕らが妄想するより先に主人公達がずどんとやってきたので、すげぇ~と語彙力が低くつぶやきました。
「こうすればよかったなんて知ってるよ」と言われて、神視点の僕らの「こうすればよかった」案件を全て撤去され、僕らの妄想ハッピーエンドすら許されない。
観終わった後は、最大級に切ない感情が込み上げてきたので、帰りにタワレコ寄ってサントラ買いました。
これを聞けばいつだってラララ♪思い出せるのさ♪この感情♪
見所
・スクリーンの前に飛び出すエマストーン(かっこいい)
・ドレスのスカートの裾を掴んで振ってポーズを決めるエマストーン(かっこいい)
・自炊するライアンゴズリング(かわいい)
映画、1日1本言いたい。
8本目。
7本目に出てるアナ・ケンドリック繋がりで。
先日、上映初日に観に行きました。
最近よくある、ベンアフ兄さんのなめつよ映画(なめてかかったら相手は超強力殺人マシーン)で、予告編を一回だけ観てふーんって感じでよく調べずにいたんだけど、おもしろいのなんのその。
ちまたで有名な男泣き映画の「ウォーリアー」と同じ監督さんだしと、こりゃ納得。
皿の上の目玉焼きの位置も気になる、自閉症持ちだが、人並み外れた数学能力で田舎会計士の職に就いているベンアフ兄さんだが、裏社会御用達の会計士も行い殺しのスキルもピカイチ。
そんなベンアフ兄さんがどのように育てられたのか、過去のフラッシュバックとともに、意外と真向に描かれる自閉症描写、ヒロインとの近すぎない良い感じの交流(ほっこり)、胸囲120cmパワーでなぎ倒し即頭を撃ち抜くジョンウィックよろしくスタイリッシュ殺意が展開。
(親友マットデイモン=ジェイソンボーンに対し、インタビューで僕は胸囲120cmだからとアピールしていた)
なにより、所々に散らばった伏線を回収しまくるのが大変好印象で満足度高い!これ大事!
正直、どっかのアメコミ映画より、これをDCコミックスからアメコミにして、どんどんシリーズを作って欲しいと思うほど魅力的な作品でした。
見所
・犬がポーカーをしている絵の話
・知らない異性の居眠りを起こしてあげる方法
・ため息をつかず「ため息だわ」と口にするところ
映画、1日1本言いたい。
7本目。
6本目に主演のジェイソンシュワルツマン繋がり。
人の好きな映画を観て、「あの人はこーゆーのが好きなんだなぁ」と感じることは多くある。
映画にはストーリーとか絵とか、音楽とか色々と詰まっているものが多いから、わかっちゃうんですよねぇ。
私も今まで広く浅く色んな好きなものを見つけてきましたが、この映画ほど多く好きなものが一個に詰まっているものがない。
「これが私ですっ!見れば私の好きなものが大体分かりますっ!」
そうやって、名刺に使える映画です。
恋に愛に人生に音楽と青春とバトル!
無職のオタク野郎スコット君は超いけてるラモーナちゃんに一目ぼれ!しかし、恋愛にはなぜか彼女の元カレ7人軍団が現れてはスコットを襲い掛かる!これは彼女をかけたバトルなのか?負けるなスコット君!しっかりしろスコット君!(働け)
ゲームネタたっぷりだし、原作の絵はデフォルメっぽくてかわいくて好み、女の子はかわいいし、ゲイの友人は最高。
度々出てくるアニメっぽい演出がおもしろいし、気の利いたセリフも多数。(集中線が出てくる)(効果音が文字で出てくる)(女の子は殴れないよ、柔らかいし。)
カナダ舞台なので、流れる音楽はカナダ・ロックでかっちょいいし、なぜかベックが作曲している曲多数でサントラが欲しくなる。
原作も、ゲームも、サントラも、ブルーレイソフトも、主人公が着ているコートに似たコートも買うほど、自分に合うハマった映画です。
オタクなサブカルチャーが好みの方は観るべき!必須よ!
見所
・スコット君のTシャツ
・マチューパテル戦
・セックスボブオムのライブシーン
映画、1日1本言いたい。
6本目。
5本目のイケイケ女警官のオリヴィアウィリアムズ繋がり。邦題「天才マックスの正解」。
99年、ファイトクラブに、マグノリア、マルコビッチの穴などすごい映画を撮る映画監督がにょきにょきと頭角を現してたが、その中にウェスアンダーソンもいたなぁ。
飛び級で進学したが、課外授業に勤しむばかりでまったく勉強ができず、留年しまくりの首皮一つでぶら下がる屁理屈オタクのマックス君と、彼と友情が芽生えたいつものビルマーレイが、同じ女性を愛し血で血を洗わない対決をPOPに描く。
天才マックス君の思考は、もはや情人とは一線を越えており一切共感できない感じがたまらなくおもしろい。なんでそんなことするの!
60年代イギリスPOPの有名曲をあえて外した選曲を登場人物の心情に歌詞を上手く乗せる感じ、シーンに乗せてMTVみたいな感じ、ウェスアンダーソン監督自身のオタク映画好き人生を、好きな映画のオマージュたっぷりなシーンとともに、これが俺の原点じゃ!と見せつけてくれます。
センスとオマージュたっぷりで、サブカル語る前に観るの必須映画。
あまのじゃくなあなたにぴったりの映画です。
見所
・19の課外活動部活の紹介シーン
・ビルマーレイに蜂を仕込むいじめ
・ビルマーレイの復讐
映画、1日1本言いたい。
5本目。
4本目の監督、デビットエアーからの繋がり。
有名推理物の「そして誰もいなくなった」を原作に、なぜか主演をシュワちゃんにして特殊部隊のバリバリアクションものに変換した映画って、なぁにそれぇ!?!?
もちろん、ストーリーがぐちゃぐちゃなので割り切って観てみるとおもしろいのなんのその。私、これ好物です。
いきなりシュワちゃんの中間管理職(事務職)ぶりを見せられ???????になったり、
シュワちゃんが指揮している部隊の男どもは見た目がそこらのコソ泥より達が悪くて「お前らどうしてその職に就けたんだよ!!!!!!」とツッコミ、
女性キャラは登場しょっぱなに麻薬を吸引して腰を振りまくったり銃をぶっ放したりヒステリックに喚いて泣いて怒って叫ぶ。近年稀に見るインパクト。
しかも途中、シャワちゃんとヒロイン警官のうふーん♡な場面もあって(直接的なシーンはカット!)、黒人キャラが「シュワちゃんのってデカいの?w」とか聞いていて、我らの気持ちを代弁してくれるキャラが備わっていて便利な映画である。
アクションシーンは、FPSゲームでよくみるリアルでかっこいいカバーアクションが堪能でき、しかもやたらグロい。
ケレン味たっぷりに手足内臓血が画面狭しとあちらこちらに飛びまくっていて爽快である。
どころ切り取っても、今までのシュワちゃんからは想像できない、ミスマッチな内容が盛りだくさん過ぎて、一周して楽しめます。
ストーリーがどうこう抜きで、頭空っぽで楽しみましょう。
見所
・事務作業にイライラして若造に当たるシュワちゃん
・短髪女性警官を色仕掛けで落とすシュワちゃん
・ツーブロックのシュワちゃん
映画、1日1本言いたい。
4本目。
3本目にも出演、いつものこいつこと、マイケルペーニャ主演作での繋がり。
よく、職場で「オススメの映画教えてください」と聞かれるのだが、その時に老若男女問わずにパッと思いつく映画。
※アクションも恋愛もあるし、この映画に出てる俳優さんも色んな良い映画に出てるしね。
定番ジャンルにもなったPOV。
ロス市警のリアルをPOVで体験が売りなのだが、この一本で喜怒哀楽全ての感情が刺激されて超気持ちいいのである。
友情愛情、義務に勇気。幻想と現実。ほんと良い映画だわ。
ある事件現場で、ツラい事が起きるんだけど、それを思い出し悲しさを筋トレで紛らわすシーンは本当に最高。これもよく真似します。
「この店おすすめなんだ。…今日休みじゃん…フッ、フッ、フッ…(腹筋し始める)」
見所
・感傷筋トレ
・ジェイクギレンホールの坊主
・最後の車内映像